「……き、水樹! 起きろ!」







体が揺さ振られる。








「んぁ……?」








重い瞼を開けると、目の前にはネウロではなく、レオンがいた。







私はいつの間にか寝ていたみたいだ。







あれは夢だったの…………?






それにしてはリアルだった。





『ネウロだよ……!』





まだ、あの声が頭の中で響いている。






背中が汗でビッショリ濡れていた。










「うなされてたぞ?」





突然聞こえたレオンの声で現実に引き戻された。






「大丈夫! ちょっと怖い夢をみただけだから」







無理矢理に笑顔をつくると、私は俯いた。






だって、レオンの顔が近かったから。