真っ暗で何も見えない。

「何も見えないのですが・・」

パチッ
明かりがついた。

そこにはたくさん写真が壁に貼られていた。
とても狭い部屋で、
大人一人がギリギリ寝れるぐらいだった。
だがそこはとても暖かい空間だった。

「私の息子の賢と嫁の写真だ」

意外だった。

彼に家族がいること。
大事に思っていることに
違和感を感じる。

写真を手にとって見た。

賢くんは3歳ぐらいかな?

そんなことを思いながら
写真に書いてある日付を見ると
そこには5年前の日付が
書いてあった。

「賢くんって今8歳ぐらいですかね?」

「いや今"も"3歳だよ」

・・・