大地さんは
驚いた顔をしていた。
まさか本当に協力してくれるとは
思っていなかったのだろう。
「本当かい!?じゃあ早速・・」
そう言うと大地さんは私の手を引き、実験室へ向かおうとした。
「ま、待ってください!いきなりしようとするなんてひどいです!!」
私は大地さんの手を払った。
「・・・そ・・そうか。すまなさい」
大地さんは焦っているように見えた。
「・・・」
「・・・」
「・・・じゃあ見せたかったものがあるからそれ・・見ていってくれるかい?」
「はい」
そう言うと大地さんは
子供のような笑顔を見せた。
そして私を実験室へ連れていった。
「ここ!開けてごらんっ」
床には小さな扉があった。
そこを開けると
下へ繋がる階段があった。
真っ暗でよく見えなかったが、
大地さんに勧められたので
嫌々私はその階段を下っていった。