「咲ちゃん、彼女は何に見えた?」

「機械人間ですよ・・ね?女型の・・・」

「そう。機械人間。でも一つ注意してくれ。彼女達は自分のことを人間だと思っている」

「ま・・待ってください。そんなことより聞きたいことがあります!女型の機械人間・・・もういるじゃないですか!!」

私は混乱と怒りからつい
声を張ってしまった。

「彼女の喋り方に違和感を感じなかったかい?」


「・・・はい。感じました」

「んまぁー簡単に言うとだなっ?彼女にはないものがある。それは・・・これ」

そういうと大地さんは
私の下半身を指差した。

嫌な汗がでる。

「そうっ女性精器だ。つまり彼女は未完成。うまく話せなかったり、うまく行動できなかったりしてもおかしくはないだろう?」

「・・・・」

「ところで、決心はついたかい?これ以上悩むなら別にいいんだよ。他に人を探すから。」


それは困る。
聞きたいことはまだあるし、
徹を元に戻してほしい。
これ以上徹を苦しめてほしくない。

「協力・・・したいと思います」
と私はとっさに言った。

機械人間になる気はない。
ただ大地さんとは
まだ関わっていたかった。