「やあ咲ちゃん!ようこそ!」

いつもと同じ高い位置のポニーテール。
いつもと同じハイテンション。
ただ一つ違ったのは
大地さんは白衣を着ていて、
今私と大地さんは研究室にいることだった。

「こんにちは大地さん。今日は色々と伺いたいことがあると言ったと思うのですが・・・どうして研究室なのですか?」

私は変に緊張した。

「そんなガチガチに固まるなんてらしくないじゃないか?今日は見せたいものがあってね。その前に質問はしっかり聞くから安心しなさい。」

そういうと
大地さんは研究室の奥にある
扉をあけ、おいでおいでと
手招きをした。

部屋の中は妙に豪華だった。
部屋の中心には10人掛けの大きなテーブルがあり、
壁には絵画、奥に暖炉。

そんな部屋にいる
白衣を着た大地さんは妙だった。

大地さんは一番奥の席に座った。
所謂誕生日席だ。
私は大地さんと一番離れている正面に座った。