エレベーターで七階まで上がると
ただ無駄に長い廊下を歩いた。
一番奥に金属でできている頑丈なドアがただ一つ、
それ以外には何もなかった。
まだ昼のはずなのに暗く、
廊下を照らす光がただぼんやりと光っていた。

ドアの前に立つと
隠しカメラが私を睨みつけた。

ウィーーン

「待ってたよー!咲ちゃーーん!!」
「あっこんにちわ」

野宮さんのテンションは相変わらずで
私は少しホッとした。