こんな酒の席、初めてだった

雄と雌のその先の情事の為の会話ではなく

まるで『同士』のような…


居心地のいい、初めての空気に
私達の『暴露合戦』は終わらない。

気付けばビールも7杯目…



「ところで、彼氏は?」

「いるよ。あんたは?」

「俺?絞ったやつはいない。」

「あんたらしいね。」


そんな事を今更言い合うあたり、
やはり私達は『同士』なんだ。


そして私は、教えられた名前を
口にせず、『あんた』といい、
私は自分の名前すらまだ名乗っていない。


奇妙な私達。