「…お前、…誰だよ」

掠れた声が、耳元で聞こえた瞬間
悠の両手によって軽く持ち上げられた私の腰


次の瞬間、十分すぎるくらい潤った私の中に、悠が一気に入り込んできた


「ン…アアッ……!!」

脳を突き抜けるほどの感覚に
いっそう大きな声が出て

「うわ…何だコレ…」

悠の言わんとすることが分からなくて
快感にギュッと瞑った目を薄ら開けると

そこには、眉を寄せ、切れ長の目を細める悠がいた


「な……に…?」

「お前…最近ヤッタのいつだよ?」

そんな事答える義理はないし
考えたところで思い出せないほどに
私の体は乾き切っていた事に気付いた

「お前の中…スゲェよ。」


褒められたのだという事が分かり、安心した私は
答える代りに、両手を悠の肩に乗せ
激しく腰を動かし始めた


「バ…ッ!…待てって!」

ひと際奥に到達するたびに、悠の顔が色っぽく歪む

待つつもりはない。この果てをみたくて仕方がない

悠の無視して、緩めることなく腰を動かし続けた