その日、
尚が帰って来たのは、12時過ぎてからだった。
「おせーぞ尚。
女の子をこんな時間までつれ回したら、怒るよ?」
「バカか。
夏奈っちは二駅遠いんだよ!
送ってきたの。」
「ふーん。
……………ヤッチャッタ?」
「バカやろ……」
赤くなりながらもため息をつく尚。
あー、こりゃ欲求不満だな。
年下だもんな……
気は使うな、確かに。
「なあ、兄貴。
俺、話したいことがあるんだ。」
「いーよ。ここ、座れば?」
二十歳と、十八の男がシングルベッドに座ると、
かなりベッドがかわいそうになってきた……