振られてからの麻美のクラスでやる授業はきつかった。 麻美はさっきから瞳を閉じてる。 「…瀬戸、ちゃんと聞いてるか?」 俺は声を掛けた。 ものすごい勇気がいった。 「…すいません。…」 何でそんなに暗いんだよ…。 俺から解放されて、今は嬉しいんじゃないのか? そんなんじゃ俺、諦められねぇよ。