コンコンッ





「はい?」



先生だ…。

ここは先生の部屋なんだから、先生が居るのは当たり前なのに、私はそれだけで泣きそうになる。




我慢しなきゃ。




「失礼します。」



「麻美じゃん!どうした?…もしかして俺に会いたくなった?」



私はいつでも先生に会いよ…。


「………………」



「あ!国語で解んないとこでもあったか?」



先生が担任になって、国語の成績上がったんだよ?


「………………」


さっきから何も言わない私に




「どうしたんだよ?」





いつもより優しい笑顔で私に問いかける。