「もうすぐチャイム鳴るから…教室帰っていいぞ。」
「……はい…失礼しました。」
私は志野先生の部屋を出た。すると、今まで我慢していた涙が溢れ出す。
「あっ…っ明ぁっ……。」
私は明を想うだけでこんなに泣けるんだね…。
すると、本当にすぐチャイムが鳴った。
「…こんな顔じゃ…教室行けないっ…。」
私はこのまま図書室へ行った。
ここで明と気持ちが通じて。
ここで明とキスして。
それで…志野先生にばれちゃったんだね…。
私はやっぱり、あの日と同じソファーに座った。
後ろから、あの日と同じように抱きしめてくれる気がして…。
でも、今は授業中だから…
そんなはずはないよ。
でも、私はどこかで明を待ってる。