勇将先輩はどうやら深く考えてなかったらしい。安心した。



私達はその後も芹澤本家で馬鹿騒ぎ。



まあ、私や日和はおとなしく見ていたけど。



それでも、とてもとても充実した楽しい時間だった。



その後私は、勇将先輩のバイクに乗せてもらって家に帰る途中。



…言わなきゃ。



「勇将先輩、あの海に行きたいっす。」



「ええけど、寒いて思うで?」



私の申し出に、決して否定の言葉を言わない勇将先輩。



「それでもいいっす。」



私は勇将先輩の腰を強く抱きしめだ。




勇将先輩は海へ向かってバイクを走らせた。