「ほら、気良何しとるん?おいで。」



勇将先輩は優しく微笑んで私に手招きする。



私は勇将先輩の隣に腰を下ろした。



「じゃ、全員揃ったとこで始めるぞ!」



俊さんの号令で、私達は目の前の御馳走に手を付けた。



「うめっ」



もしかしてこの味は…。



「よお!ひっさしぶりだな。元気にしてたか?気良。」



「ヤスさん、久しぶりっす。」



やっぱり芹澤本家に異動になったヤスさんだった。



「ヤスっち!これ終わったらまたドイツ語教えて!」



「はいはい。」



陸人先輩とヤスさんが仲よさ気に話している。



陸人先輩って北海道来てなかったよな…?