「気良が行っちゃうまで、沢山思い出作ろう!」



「うん。」



私は凜の笑顔に感謝した。


こうやって、笑顔で応援してくれる存在が、私を強くしてくれることを改めて実感だ。



私はその夜、父さんと母さんにもそのことを話した。



「凄いじゃないか気良!!」



「ほんと、凄い!私がなれなかったプロになれるチャンスなんて。」



母さんは涙ぐむ。



母さんは足の負傷が原因でプロを挫折していたから、私がチャンスを掴んだことを自分のことのように喜んでくれた。



「頑張れよ。」



両親は快く留学を了承してくれた。