勇将先輩は満面の笑みで寄って来る。



「血ぃ吸うたろか!…てこれじゃ怖ないわなぁ。」



「なんかコメディアンみたいになってるっすよ。ウケ狙いなら落ち武者の方がいいんじゃないんすか?」



私が言うと勇将先輩が首をぶんぶんと横に振る。



「それだけは勘弁!メッチャ写真撮られるで!あれ。」



「何かまるで、経験者みたいな言いぶりじゃないですか、勇将さん。」



龍太郎は昨日やっていたのを知っているからかわざと勇将先輩を揺さぶる。



楽しそうにからかうな。



勇将先輩、目が泳いでるよ。