私達三人は奥をこっそり覗く。



よーく見ると勇将先輩がドラキュラの格好をして「う〜ん」と唸ってる。



勇将先輩のドラキュラはかなりのお色気フェロモンが出ていだ。



こんなの見たら黄色い悲鳴も上がるよ。



「あのドラキュラならむしろ血吸ってって言いたくなるな。」



「うん、カッコイイだけで怖くない。」



龍太郎と日和は笑いを堪えている様子。



あ、勇将先輩がこっち見てるし。



私は二人の背中を蹴り飛ばして睨んだ。



「なんだよきら〜!」



「あんたらがうっさいから勇将先輩こっちに気付いちゃったじゃん。」



私が言うと、二人は前方をうかがう。