正直、かなり見たかった。



「お前、気良!勇将に口止めされてんだから言ったの内緒だぞ。」



笑いがピークに達した私達を俊さんは無理矢理教室に押し込んだ。



教室の中は狭いながらしきりがしてあって進まないと中身が分からないようになっていた。



「…うえ〜!」



「きゃあ!」



向こうから悲鳴が聞こえる。



「なんか凄そうだな…。」



「あれ?龍太郎、ビビり〜。」



私は龍太郎の呟きにすかさず反応する。



「うざいよ、気良!ピヨも、早く行くぞ!」



そう言って日和の腕をしっかり握っている龍太郎がなんだか可愛かった。