「ぶはははは!俊さん何それ!カッコイイけど落ち武者!」



龍太郎が腹を抱えて笑い出した。



「うるせーな!くじ引きで決まったんだからしょうがないだろ。」



俊さんは眉間にシワを寄せながら言った。



「ってかぁ、日和まで笑うな!」



俊さんが言うように日和は顔を真っ赤にして震えている。



「でも昨日コンテストのとき、ドラキュラだったのに。」



私が言うと俊さんは当たり前のように言い返す。



「そりゃ見栄えがいいから、コンテストの時だけ…勇将に代わってもらったんだよ。」



と、いうことは…。



「昨日は勇将先輩が落ち武者?」



私は聞いた瞬間に吹き出した。