陸人先輩のクラスは三年F組で、どうやらホストクラブみたいだ。



陸人先輩は凜に気付くと血相を変えて走ってきて凜に抱き着く。



「馬鹿、凜お前っ!こんな格好で歩くなよ!」



「なんで〜?可愛いでしょ?」



「かっ可愛いけど、他の男に見せたくない!」



陸人先輩はむくれて凜をどこかに連れていった。



「陸人ぉ!どこ行くの!」



クラスメートらしき人達が教室から出て来て陸人先輩に話しかけたが陸人先輩はお構い無しに歩いて行ってしまった。



「…陸人先輩、凜をどうする気なんだろ。」



「そりゃ、すること一つだろ。」



にやけ顔の龍太郎に、訳が分からず首を傾げてしまった。