古谷弟は生唾を飲んだ。



「気良、よく家の食材で、ここまで出来たな!食べてもええの?」



「食べるために作ったんだから、食べてください。」



私が言った瞬間古谷弟がかぶりつく。



「……うまい。」



弟が目を輝かせる。



続いて勇将先輩も食べはじめた。



なんか二人とも必死に取り合い始めるし。



私は思わず吹き出した。



「どないしたん?気良。」



古谷兄弟はきょとんとした顔で私を見た。



その顔が同じ顔だったから私は完全にツボにはまってしまった。