古谷弟が言い終わると同時に勇将先輩が弟の頭をげんこつで叩いた。



「いっってぇな〜!なにすんだよ助平勇将!」



「俺の大事な人になんてこといいよるんや!しかも助平ちゃうわぁ!」



勇将先輩は本気で怒っている。



「大事なって…さんざん女とヤったくせに!」



古谷弟も負けじと言い返した。



「…あの、お取り込み中悪いんすけど、ここ、キッチンってどこすか?」



「「はぁん!?」」



古谷兄弟が私を凄い形相で睨んだ。



「や、喧嘩してる間にご飯作っとこうと思って。」



私が言うと勇将先輩がいつもの優しい感じに戻ってキッチンの場所を教えてくれた。