「やだなぁ…。」



私は眉間にシワを寄せて言う。



「ほんまに嫌そうやな。」



勇将先輩が笑いながら「頑張りいや」と言って私を撫でてくれた。



単純な私はそれだけで頑張ろうかなと思えた。



そして、決まった日から放課後はクラスが全員がミスターの龍太郎とミスの私に基本のレッスン。



「お前等には、絶対学年MVP取ってもらわなきゃな!」



クラスの男子がノリノリで絡んでくる。



私は女子に化粧のしかたから歩き方まで仕込まれていた。



ったく、こんなケツプリプリ歩きが将来何の役に立つんだか。