私達はゆっくりとした時間に包まれながら唇を合わせた。



私の中は、部屋に似た白い光りがいっぱいに広がっていた。



勇将先輩の唇からたまに漏れる、低く甘い吐息。



それが聞こえる度に、背筋に電流が走るような感覚に陥る。



「ん…はぁ。」



息が苦しくなり、口を開くと勇将先輩の生暖かい舌が口内に侵入してくる。



珍しいな、こんなキス。



いつも以上に長いキスに、私の体に徐々に力が入らなくなった。



そして…



トサッ………



「すまん気良。もう我慢の限界やでな。」



気が付いたら、勇将先輩にベッドへ押し倒されていた。