私が部屋に戻ると勇将先輩がベットに座って本を読んでいた。



「おっ!戻ってきたなぁ。」



勇将先輩が私の手をとり、鼻に近づける。



「先輩?」



「うん。料理した匂い。落ち着くな。」



勇将先輩はそう言って微笑む。



先輩は再びベットに腰掛けた。



私も隣に座る。



「そういえば、芹澤家ってなんでここまで金持ちなんすか?」



税理事務所を経営しているだけじゃ流石にここまで金持ちじゃないだろ。