か弱いも清楚も完全に有り得ないっつうの。



「喋り方とか、覇気なさすぎだし!お前、おもしれぇな!」



樋川さんは切れ長の目から涙が溢れんばかりに爆笑。



「そんな、笑うほど変じゃないっすけど。」



樋川さんはその一言で更にぶはっと吹いた。



「だいたい、その喋り方、敬語のつもりかよ!それヤメロ。」



「りょーかい。」



樋川さんはまだ赤い顔をなんとか戻して喋る。



「お前、名前なんてーの?」



そういえば、名前言ってなかったな。