その頃からあたしはリストカットに溺れるようになった。


死にたい。

死ねない。


あたしの中にはそんな矛盾した考えが常にあった。

死にたいけど、死ねない。


あたしは弱いから

生きることも辛いし

死ぬことも怖かった。




だからただ無感情に繰り返すリストカット。

それだけが自我を保つ安定剤になっていた。