私の前の椅子に
向い合わせで
座っているのが

さっきから
私にうっさいうっさい
って言ってくる、

同じクラスの友達、
有岡奈美恵(ありおかなみえ)ちゃんっ!
まあ普段は奈美恵って呼んでるんだけどねっ。



「ねぇ、美怜~。ハンバーグさんがさ、めちゃくちゃ可哀想だよ。」


私がフォークで
ぐさぐさぶっさしまくった
ハンバーグの残骸を指差して、
奈美恵がつぶやいた。


「えっ?なに?!聞こえない聞こえないっなんか言った?有岡さんっ!!!!!!」


奈美恵は
こりゃ重症だな
と笑いながら、
美怜をギロッと睨んだ。


でもそんなの私には
おかまいなしっ!

私はくだかれた
ハンバーグの残骸を
スプーンですくって
たべていくのであった。