「遅いよー、小玲ちゃん」

「何処にあったの?」

「あ、判んない…綿貫君って人が拾ってくれて」

「うちのクラスの綿貫?この資料のコーナー教えてくれたのも綿貫だよっ」

「へー。ちぃの元カレでしょ?偶然だね…あ!そうそうこの小説が面白くてさぁ…」


回り出した私たちの時間。

愛しさも、

切なさも、

全部全部、

この夏が始まりなんだ。















君が君を好きになるのは、

君が君を好きだから。


君が君を好きになった時、


君も君が好きになる。