8/7、次の日。 「お母さん」 「?どうかした?」 「私、お姉ちゃんと話がしたい」 真っ直ぐに、真剣に菜束は菜緒子の目を見つめていた。 「菜束…」 菜緒子は悲しそうに頷いて、すぐに真剣な顔になった。 「じゃあお母さんは、病院行ったら出掛けるから、その間でいいわね?」 「ありがとう、お母さん」 菜束は自分の手を握り締めた。