~放課後~
ウキウキしながらB館に向かった。
「しっ失礼します・・・」
ダンッ‼
え?!
中では亜耶乃さんがたくさんシュートを決めていた。
すごい・・・かっこいい‼
いいなぁ・・・あたしもあんなふうになれたら―――――。
「優奈ちゃんっ!」
「あっ亜耶乃さん・・・」
「亜耶乃でいいよ!」
「いえっ!じゃあ・・・亜耶乃ちゃんにします」
「分かった♪
 どう?これがミニバスよ!」
「かっこいいですね♥」
「あははっ素直だね!」
そのとき、遠くでヒソヒソと何かが聞こえた。
「亜耶乃~ちょっと来て!」
「うん!じゃあ優奈ちゃん、ちょい待ってて!」
亜耶乃ちゃんたちの会話は丸ぎこえだった。
「ねえ亜耶乃っ!あのメガネ誰よ?!」
「もしかして新部員っ!!?めんど~・・・」
「違うわ。優奈ちゃんは悪い子じゃないわ。
 あたしの友だちよ」
「ええっ亜耶乃あんな地味っ子と友達なの?!
 亜耶乃はこの学校のプリンセスなのよ?!
 らしくないわっ‼」
「ホントだよッ!」
あたしに恨みでもあるのかな・・・。