「美玖ちゃん、今日はブーツを目立たせてね!」
「はい」
今日は撮影の日。
あいつ―――――優奈も一緒。
しかもわたくしと優奈、2人一緒に撮ってもらう日。
なんとしてでも・・・あの愛海さんよりも目立って―――――――
目にもの見せてやる・・・‼

パシャッパシャッ
どう?!あんな奴なんかよりわたくしのほうが―――
「いいねぇ優奈ちゃん!
 ウインクとかできるかな??」
「はいっ‼」
・・・・・え?
わたくしよりもあんな奴のほうが・・・
上手だって言うの?

「少し休憩ね!
 長い時間撮影したし疲れてるだろうから!」
・・・なんで?
どこがいけないっていうの?
どこが違うの??
「美玖ちゃん―――――ちょっと来て」
・・・わたくしがカメラマンさんに呼ばれるなんて・・・
「はい・・・」
何・・・??
「今日、調子悪いのかな??美玖ちゃん」
「へっ?!そんなこと――――――」
「でも・・・なんか笑顔がぎこちない感じがするよ。
 いつもだったら・・・ほかのハピ㋲にも負けてないし」
笑顔が・・・ぎこちない・・・?
「そんなっ・・・」
「まぁ、もう少ししたらもう1回撮影するから・・・
 頑張って!」
ぎこちないなんて・・・・・