美紀は熱いヤツだった。
暑苦しいくらいに熱かった。

でも、生徒からは好かれてた。

俺と陸人は特に好きだった。
サッカー部でかなり世話になった。

一緒にラーメン食べに行ったり、一緒に銭湯行ったり。
友達みたいな感覚だった。


寂しくなるなぁと思った。



でも、美紀の決意は固いから俺らが口を出していいことじゃないから。


「美紀もがんばれよ」

そう言って俺と陸人は笑った。


「おう、お前らもな」


「じゃあな、先生」



久しぶりに美紀のこと先生って呼んだ。