「あぁ、理香子あたしの冬馬に手出さないでよ~」

「いいじゃん、今日くらい美奈花はいつだってできるんだから」

「だめなの!!
ねぇ、冬馬!!
冬馬はあたしだけの彼氏なの!!」


そう言いながら、美奈花は俺の腕をつかんだ。


「もう帰ろ!!
ここにいたらみんなが冬馬を狙ってくるから」

ずんずんと歩き出す。


「美奈花、おいちょっと待てよ」

「どうして??」

「俺だって、まだ話したいやつとかいるんだから」

「わかった……
あたしも美穂たちともう少しじゃれてくる」

「おう」