そこに立っていたのは、

キレイな白い肌、少し茶色い瞳、ウェーブがかった髪、細い手足。


俺は思わず、見とれてしまった。


「こんなところでどうしたの?」
その人は俺の顔を覗き込むように問うてくる。


「あ、あのっ教室に行きたいんですが、まよっちゃって」

「何組??」

「えっと…Dです」


「ここは、東校舎。
一年生の普通化の教室はあっちの一番端の西校舎よ」

と、一番遠くに見えている校舎を指差した。


「マジですか!!めちゃ遠い…」

俺の勘は当たらなかった………


「よかったら、案内しよっか??」

「いいんですか??」

「いいわよ。
あたしもちょうど職員室に戻るところだったから」