とある家から、そう遠くはない子供公園の片隅。


バウッ

(用と言うのは?)


ワォン クゥーン

(師匠が、カエルの引っ越しを手伝ってくれる大型犬を探しているんです。)


バウッ バフ

(カエルの引っ越し?それが何故俺に?)


クゥーン ワン ワン

(師匠が言うには、30匹のカエルと、水を入れたバケツを運ぶには、大型犬でなければいけないと…)


ヴァフッ ガルルッ ブォフッ

(バケツの水?わかった、任せてくれ。頼まれ事と売られたケンカは、断らねえのが俺の主義だ。)


アオーン ワン ワン

(ホントですか!?助かりますっ!段取りが出来たらお願いしますっ!)


バフッ グルル

(ああ、その時は師匠に挨拶もさせてもらおう。)


ワン キャン キャン

(あ、有難う!師匠に伝えます!じゃ、準備があるので、失礼しますっ!)







※作者注

◎子供公園の犬
本名 マッコイ
(あのマッコイが遂に犬に?作者も大変だ)
体高120㎝10才♂
土佐犬とセントバーナードにグレートハウンドまで入った混血児。毛色はグレーがかったクリーム色。