翌朝、澄み切った秋空の下、それぞれが行動を開始している。



太郎達は、冬ごもりの準備に余念がない。

巣穴を土の柔らかいところに掘ります。
マッコイの協力を、今回太郎は拒みました。


「自分達の家は自分達で作る。それで愛着が生まれると思うんだ。」


隣りでは、光彦の巣穴作りを、二郎が手伝っています。

みんなが、親と離れて初めての冬ごもりです。

実は最初の冬ごもりで、命を落とす者も少なくありません。

生きることは、すべてにおいて戦いなのです。