広間に案内されると、長い机が真ん中に置いてあって、等間隔で椅子が並んでいた。
「しばらくしたら料理を持ってまいりますので、少々お待ちくださいませ。」
そういうとおじいさんはきれいな礼をして、部屋からでていってしまった。
「みんなーっ、お待たせ。」
両手にたくさんの本のようなものを抱えて、秋人が戻ってきた。
「秋人……それ、何?」
アタシが恐る恐るきくと秋人は裏腹にニッコリと笑った。
「嫌でも、今日は記憶を取り戻してやるからな、智也!!」
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