結局、レイに押し切られてあたしは産まれて初めての豪華な湯船の中に浸かった。


蛇口が金?


本物の金なのかな~?


本物だとしたら触るのも怖い・・・。


そう言っても触らなければお湯が出てこないので恐る恐る触ったのだが。



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真っ白なバスローブを身につけて真っ白なふかふかのスリッパを履いて先ほどの部屋に夏姫は戻った。


その部屋にはアンドリューと呼ばれた金髪の男性がお茶を入れていた。


日本茶じゃなくてこの外人の男性に似合う紅茶をカップに注いでいる。


彼は夏姫を見て微笑んだ。


「どうぞ おかけ下さい 今紅茶をお入れします」


レイ同様日本語がペラペラ。


「す、すみません あ、あのレイくん・・は?」


そう聞いた所へレイが部屋に入ってきた。


先ほどと違うシャツとズボンで髪が濡れているからお風呂に入ったようだった。


「夏姫さん、ちゃんと暖まった?」


「うん レイくんは大丈夫?」


「もう一つのバスルームで暖まったよ」


ちょっと残念そうに聞こえた。