龍美の勢いは止まらず、夏莉の言葉を無視して私たちは外に出た…



確かに、今は夏莉に言葉はかけられなかった‥

何も知らない夏莉には…何を言ったらいいのか、わからない…



きっと龍美だって同じ。


私の手を強く握る力から、言わなくてもわかるよ……








数時間後


龍美に手を引かれ、私たちは一言も言葉を交わすことなく歩き続け、気がつくと海に来ていた。

砂浜に二人並んで座り、ぼんやりと海から見える夕日を見ていた‥




そういえば…

健太郎くんがココから消えた日も、龍美とこうして海を見てたっけ…