正樹さんを見た途端、ボロボロと涙が溢れ出る…




「龍美にも、志乃ちゃんにも…夏莉にも………“さよなら”は言わないよ。また会えるって信じてるから…3人に少しの間会えなくなるのは寂しいけど、俺が消えたら夏莉のことよろしく頼むよ…」


正樹さんはそう言って、私の肩をポンと叩いた。





「正樹さん…夏莉のことは心配しないで……私がずっと側にいるから…」

「…ありがとう」


正樹さんは優しくて、切ないような顔で微笑んだ…





「それと・・多分俺は、明日の朝に消えるだろうけど……お前らその前に、ホテルから帰って来たりしないでくれよ?夏莉に泣かれてお前らにも泣かれたら…さすがにキツイから…」