髪の毛でなんとかキスマークを隠し、ベットに座る。



龍美遅いな…

正樹さん…
いやに深刻そうな顔してたけど………

なにかあったのかな?


もしかして…

夏莉と喧嘩したとか?


でも今朝は、仲良さ気にご飯食べてたしな。

うーん…気になる……



私は、今朝爪に塗ったマニキュアをぼーっと見ながら、そんなことを考えていた…






ガチャ…



「!」


部屋のドアを開ける音。

龍美が戻って来た。




「正樹さんとの話しは終わったの?」

「…ああ」

「えっ…」


龍美は深刻そうな面持ちで部屋に入り私に近づくと、突然私を抱きしめた。