シンドウを殺す前で興奮しているのか、尿意を催した。                                  
 そしてそれが終わったら、シンドウが住んでいる部屋に踏み込んで殺すつもりだった。                                

 甘い考えだった。                           

 セカンドはゼロの言葉を信頼しきって、そして自分がシンドウより高い位置にいると思い込んでいた。                         
 それがセカンドに隙を生じさせた。                               

 用を足して外に出ると、セカンドはタバコに火を点けた。                                 
 小刻み震えながら、汚れた白い煙を吐き出し、昂ぶる気持ちを抑えようとしていた。                                 

「・・ようやく殺せる」