君は人格が今のところ二つあるから、これからセカンドと呼ぶ。                              
 死体は君の家で保管するんだ。                                 

 そんな常人にはおよそ理解できない矛盾さえ見え隠れすることを、セカンドは急速に信じていった。              

 そしてゼロに対しての信仰心は揺るぎないものへと変貌した。                               
 セカンドはつまり、弱い精神をマインドコントロールによって操作された者で、その人格でさえゼロによって造られた偽物の異常者だった。                                

 無論、セカンドはそのことに気がつくことはなく、今シンドウを尾行していた。                                   
 男の汚れた魂はただ天に還し、地獄に送らなければならない。