ガラガラ



突然ドアが開いた


『植木......。』


後ろではすすり泣く声

私ももう少しであの子みたいになるのかな?



『先生.......。』




『この事誰にも言わないでくれる?』


『うん。でもあの子は??』




『俺には守っていきたい人がいる。人の気持ちは変わる。しかも思春期の頃はたくさん泣いてたくさん笑った方がいい。でもあの子の楽しい事に男の俺が入っちゃ駄目なんだよ』



『それでも好きなんじゃないんですか?忘れられないんじゃいんですか?』




私は自分がフラれた気持ちになった。


ライバルの代弁なんて
するつもりじゃなかったのに



先生は難しい顔して耳たぶを引っ張ってる


なにそれ



真剣に聞いてんの?








『馬鹿!!』