正面衝突で
相手の方も亡くなったらしい


詳しい事はきかなかった


相手を憎んでしまうから






父さんの葬式に
相手の家族が来た。



まだ若い女性に
小さい女の子。


お母さんらしき人は
目が腫れていた



『申し訳ございませんでした』



流すというより
にじむ涙

深く頭を下げた女性


うちと同じように
相手の家族も苦しんでいる事を知った。




外の石段で泣いていた俺の手をそっと繋いだ女の子

『パパは死んじゃった....でもきっとお空の上から透ちゃんとそうちゃんの事見てるよね??』




『うん....もし苦しい時や悲しい時があったら僕に言うんだよ......空』




そして僕等はお互いの涙を拭いた


他の人の前では弱い自分をあざむく様に


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