「ったく、妙なことで恥ずかしがってんじゃねぇよ」



そう言いながら、梓の顔を見てみると、目が点になって固まっていた。

お、俺のせいなのか!?



「お、おーい……
梓……?」



俺はとりあえず、梓の顔を覗き込んだ。



すると……



「……えっ!?
ま、松崎さんっ!!!!
ち、ちち、近いですよっ////」



慌てて後退りしていた。

そ、そんな、勢い良く逃げなくても…。

結構、傷つくんですけど…。



「お前がぼーっとしてるからだろ!?」



俺は少しキレ気味で言った。



「す、すいませんっ……////」



あれっ?

なんか、顔赤くね…?



「……お前、なんか顔赤いけど大丈夫か?」

「は、はいっ!!
全然大丈夫ですっ!!
る、瑠夏くんっ、車のとこ行こうっ」

「えっ? あっ……、う、うん」



2人はそそくさと車の方に行った。


なんだあいつ……。

運転する俺を置いていきやがって…。


俺は再びイライラしながら、2人の後ろをついて行った。



その後も梓は、目が合うとすぐに反らしてきた。


俺……、なんかしたか?