「もしもし」

「すいません、松崎瑠夏…くんの保護者の方ですか?」

「はい」

「迷子みたいだったので、ポケットに入っていた番号に電話したのですが……」

「すいません、今どの辺りにいますか?」

「えっと…、クラゲがいる辺りですかね…」

「わかりました、今すぐ向かいます」



そして、電話を切った。



「瑠夏、クラゲのところだってよ」

「よ、よかった〜……」

「早く行くぞ」

「はいっ」



そして、すぐにクラゲがいる辺りに着いた。

2人でどこにいるか捜していると……



「ゆうくーんっ!
お姉ちゃーんっ!」



瑠夏が叫びながら、こっちに向かってきた。

その後ろから、20代後半ぐらいの女の人2人がきていた。

多分、電話をくれた人だろう。



「瑠夏、どこに行ってたんだ?」



瑠夏に聞いた。



「えっと、お魚見てたら、向こうに見たことないのがいて
そっち行ったんだっ
ちょー、すごかったっ!」

「それはよかったけど、1人であちこち行くなって言ってあるだろ?」

「ご、ごめんなさい……」