店に着くと、梓はもう着いて、キョロキョロしながら待っていた。

俺等は車を停め、梓のところに向かった。



「おねぇーちゃーんっ!!」



瑠夏が叫びながら、走った。



「瑠夏くんっ!!」



瑠夏は抱きつきに行って、梓もしゃがんで構えていた。

俺は後から歩いていった。



「結構待ったか?」



梓に尋ねた。



「全然っ!
今さっき来たとこですよ」

「そうか、なら良かった」

「それより、松崎さんって車運転するんですねっ」

「当たり前だ
俺はもう20歳だぞ」

「だって、いつもは自転車で来るじゃないですかー」

「あー、そういやそうだったな」

「なんで車で来ないんですか?」

「運転不足になるから」

「松崎さんっぽい理由だ……」



ぽいってなんだよ、ぽいって!



「ゆうくんっ!
早く行こうよっ」



瑠夏のやつどこ行く気だよ……。



「瑠夏くん、今日はどこ行くの?」

「えっと、水族館っ!」

「松崎さん、この辺りにありましたっけ?」

「確か……、一番近くで隣の県だな……(汗)」