そして、旬と少し気まずいまま、数日が過ぎ……、入学式の日がきた。



「おーい、梓
はよ準備しぃや
入学式早々遅刻なんや嫌やぞ」

「ご、ごめんっ
あと1分待って!!」



俺は急いで準備をした。



「お、お待たせ」

「ほな、行こか」



そして、体育館に向かった。



「あっ、ここにクラス割り貼っとるみたいやで」

「あっ、ほんとだ
めっちゃ人おるし……」



いやぁー……、当然のことながら男ばっかだな……。



「あっ、俺5組や」

「俺もだ……」



俺もクラス割りを見たいんだけど、背が小さくて見えないんです……(涙)



「お、俺は?」

「あー、梓は背が小まいから見えへんのか(笑)」



龍が頭をポンポン叩きながら言ってきた。



「うっ……、人が気にしていることを……」

「あっ、梓も同じクラスだぞ」

「マジ!?
よかったー……
1人だけ違うかったら、どうしようかと思った……」

「ほな、体育館入るか」

「あぁ」
「うん」



体育館ではクラスごとに座るようになっていた。

俺等は3人並んで座った。